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錫メッキ

錫(すず)は人類が始めて使用した金属のひとつで、有名な青銅器はすず‐銅合金で造られています。
金属すずは比較的融点が低く(231.9℃)、他の金属に比べて毒性が低いことから食品器具等に使用されており、缶詰の内側はすずメッキが施されています。
また、すず-鉛合金は、金属同士を接合するためのはんだ付け材料(はんだロウ材)として、オリエントの時代から現在に至るまで使用され続けています。

光沢錫メッキ

安定性、柔軟性、潤滑性、ハンダ付け性、電気的特性
特徴

主な特徴は以下の3つです。

・有機酸に対する安定性を付与できる・・・缶詰用鋼板、食器具類。温水器ヒーターなどへのメッキなどに活用されます。
・柔軟性、潤滑性を付与できる・・・各種機械の軸受部品、摺動部品などへのメッキ、鉄鋼の窒化防止などに活用されます。
・ハンダ付け性、電気的特性を付与できる・・・子部品、半導体部品、機構部品などへのメッキなどに活用されます。

近年になってメッキ浴の改良が進み、光沢性、ハンダ付け性、防食性の一段とすぐれた光沢錫メッキが得られるようになりました。
それにより、電子部品等への利用が活発になり、高価な金メッキの代替皮膜として活用される例も増加しています。
また、ガラスやセラミックスで封入した電子部品、半導体部品にも安心して使用できる中性メッキ浴も実用化されており、広く利用されています。


用途・機能
用途

すず金属の低毒性から、ボタン、ホック、クリップなどの装飾品や食器、なべ類、電子部品関連ではブスバー、ハトメ、端子、ピン類や、電装部品の銅合金素材の圧着端子、ラジエター部品に適用しています。

機能

有機酸に対する安定性、柔軟性、潤滑性、ハンダ付け性、電気的特性(光沢性、ハンダ付け性、防食性は光沢メッキに比べ優れています。)


利用設備・機器
メッキ槽

一般的にはPVCが用いられるが、メッキ槽が大きい場合は鉄楢に硬質ゴムライニングしたものを使用します。

電源

光沢メッキは3相全波のリップリルの少ない電源が良いとされています。
半光沢メッキは基本的には3相全波を用い、添加剤の種類によってはパルスないし断続電源がよいこともあります。

熱交換機および熱源

ヒーターはテフロンコーティングヒーターか石英ヒーターが良いとされています。
熱交換機としては鉛管の使用は可能ですが鉛問題からテフロンチューブが最適です。
メッキ槽の外に設置するものであればステンレス製も使用可能ですが、設備メーカーとの打合せの上導入する方が望ましいと考えられます。

撹拌

静上浴ではカソードロッカーによる陰極移動(2~4m/分)と濾過器によるメッキ液撹拌併用が良いでしょう。
回転浴では回転速度は一般に2~8回転/分が望ましいですが、ワークの境拌状態によっては回転速度を速くすることは可能です。

ろ過機

硫酸酸性に適したろ過装置を用いた連続濾過が良いでしょう。
一般的には、メッキ液全体が1時間に4~5回以上循環でき、フィルターは1ミクロンくらいが望ましいとされています。 さらに、可能であれば濾布に濾過助剤を使用した精密濾過が最適です。

陽極、陰極バーおよびアノードケース

両極バーは銅バーが最適です。
アノードケースは半光沢浴の場合、硫酸濃度が低いメッキ浴(80g/L以下)ではチタンケースが使用できますが、光沢浴は使用できるものはない。


品質維持のための取組み
浴の作り方

一般的な硫酸すずメッキ浴の建浴方法は、先にめつき槽に人分目くらいの純水を入れ、その後硫酸を注意して添加します。
温度が30℃くらいまで下がったところで第一硫酸すずを撹拌しながら加えます。
浴温が作業条件まで下がつたところで添加剤を境拌しながら入れます。液量を調整し、均―になるまでよく境拌混合します。

 
浴の維持

酸第一すずはヨード滴定法、硫酸は中和滴定法で分析管理します。
半光沢浴の添加剤は定量できるものもあります。
金属濃度(硫酸第一すず)は、濃度が高くなると外観不良(光沢メッキ)やつき回り不良が発生し易くなります。
濃度が低い場合はコゲ易くなったり、電流効率が低下する傾向にあります。
硫酸は、濃度が高くなると陽極が不動態化し易くなります。逆に、濃度が低い場合は外観不良(光沢メッキ)となります。
光沢メッキの場合、添加剤は少量を適時補給し、過剰にならない範囲で外観を保つようにすることが重要です。
過剰になると変色、はんだ付け不良、密着不良が発生してしまいます。
メッキ浴の濁りが激しい場合、外観不良、変色などが発生する場合があるので、定期的に沈降処理によって濁りを除去する必要があります。

 

特性から選ぶ

装飾性 防錆性 耐摩耗性
機械的特性 電気的特性 光的特性 熱的特性 物理的特性 科学的特性

上記の内容のメッキの詳細やメッキ処理に関する詳細の情報はこちらから

お問い合わせはこちら

無光沢錫メッキ

安定性、柔軟性、潤滑性、ハンダ付け性、電気的特性
特徴

主な特徴は以下の3つです。

・有機酸に対する安定性を付与できる・・・缶詰用鋼板、食器具類。温水器ヒーターなどへのメッキなどに活用されます。
・柔軟性、潤滑性を付与できる・・・各種機械の軸受部品、摺動部品などへのメッキ、鉄鋼の窒化防止などに活用されます。
・ハンダ付け性、電気的特性を付与できる・・・子部品、半導体部品、機構部品などへのメッキなどに活用されます。

ガラスやセラミックスで封入した電子部品、半導体部品にも安心して使用できる中性メッキ浴も実用化されており、広く利用されています。


用途・機能
用途

すず金属の低毒性から、ボタン、ホック、クリップなどの装飾品や食器、なべ類、電子部品関連ではブスバー、ハトメ、端子、ピン類や、電装部品の銅合金素材の圧着端子、ラジエター部品に適用しています。

機能

有機酸に対する安定性、柔軟性、潤滑性、ハンダ付け性、電気的特性


利用設備・機器
メッキ槽

一般的にはPVCが用いられるが、メッキ槽が大きい場合は鉄楢に硬質ゴムライニングしたものを使用します。

電源

光沢メッキは3相全波のリップリルの少ない電源が良いとされています。
半光沢メッキは基本的には3相全波を用い、添加剤の種類によってはパルスないし断続電源がよいこともあります。

熱交換機および熱源

ヒーターはテフロンコーティングヒーターか石英ヒーターが良いとされています。
熱交換機としては鉛管の使用は可能ですが鉛問題からテフロンチューブが最適です。
メッキ槽の外に設置するものであればステンレス製も使用可能ですが、設備メーカーとの打合せの上導入する方が望ましいと考えられます。

撹拌

静上浴ではカソードロッカーによる陰極移動(2~4m/分)と濾過器によるメッキ液撹拌併用が良いでしょう。
回転浴では回転速度は一般に2~8回転/分が望ましいですが、ワークの境拌状態によっては回転速度を速くすることは可能です。

ろ過機

硫酸酸性に適したろ過装置を用いた連続濾過が良いでしょう。
一般的には、メッキ液全体が1時間に4~5回以上循環でき、フィルターは1ミクロンくらいが望ましいとされています。 さらに、可能であれば濾布に濾過助剤を使用した精密濾過が最適です。

陽極、陰極バーおよびアノードケース

両極バーは銅バーが最適です。
アノードケースは半光沢浴の場合、硫酸濃度が低いメッキ浴(80g/L以下)ではチタンケースが使用できますが、光沢浴は使用できるものはない。


品質維持のための取組み
浴の作り方

一般的な硫酸すずメッキ浴の建浴方法は、先にめつき槽に人分目くらいの純水を入れ、その後硫酸を注意して添加します。
温度が30℃くらいまで下がったところで第一硫酸すずを撹拌しながら加えます。
浴温が作業条件まで下がつたところで添加剤を境拌しながら入れます。液量を調整し、均―になるまでよく境拌混合します。

 
浴の維持

酸第一すずはヨード滴定法、硫酸は中和滴定法で分析管理します。
半光沢浴の添加剤は定量できるものもあります。
金属濃度(硫酸第一すず)は、濃度が高くなると外観不良(光沢メッキ)やつき回り不良が発生し易くなります。
濃度が低い場合はコゲ易くなったり、電流効率が低下する傾向にあります。
硫酸は、濃度が高くなると陽極が不動態化し易くなります。逆に、濃度が低い場合は外観不良(光沢メッキ)となります。
光沢メッキの場合、添加剤は少量を適時補給し、過剰にならない範囲で外観を保つようにすることが重要です。
過剰になると変色、はんだ付け不良、密着不良が発生してしまいます。
メッキ浴の濁りが激しい場合、外観不良、変色などが発生する場合があるので、定期的に沈降処理によって濁りを除去する必要があります。

 

特性から選ぶ

装飾性 防錆性 耐摩耗性
機械的特性 電気的特性 光的特性 熱的特性 物理的特性 科学的特性

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